ワイン会

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2009年4月4日
フランスワインの基礎「葡萄品種100%の仏ワイン」

(1)クレマン・ド・アルザス N.V. 
(2)ヴァン・ド・ペイ・ドック “ソーヴィニヨン・ブラン” 2007
(3)ポンヌフ 2007
(4)シャトー・カップ・ド・ヴィル 2004
(5)ヴァン・ド・ペイ・ドック “カベルネ・ソーヴィニヨン” 2005
(6)コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュ 2005

 

(1)CREMANT D'ALSACE BRUT N.V.
LUCIEN ALBRECHT

●原産地 フランス、アルザス地方
●格付 AOCクレマン・ド・アルザス 
●生産者 ルシアン・アルブレヒト
●ぶどう品種 ピノ・ブラン

●コメント
オルシュヴィール近郊の石灰土壌で栽培されたピノ・ブラン種の一番絞り(キュべ)のみを使用し、シャンパン製法で造られるクレマン・ダルザス。洋ナシ系の果物の味わいが素直に伸びる。わずかなミネラルと白い花の香りも味わいに花を添えるかの様に爽やかに広がる。ピノ・ブランな中庸さが印象の、クレマンに見られる、クリーミーな泡立ちが、アルザスの風を運んできてくれそうな、清涼感をもたらす。 
●ルシアン・アルブレヒト
ルシアン・アルブレヒトのワイン造りの家系は1425年まで遡る事が出来る。1520年から1698年にかけてアルザス南部のタンの地でアルブレヒト家のワイン造りの歴史が始まり、1698年以降は現在のオルシュヴィールに移りワイン造りを行っている。オルシュヴィール近郊の自社葡萄畑はグランクリュを含む30.5ha、その内訳はピノ・ノワールは2ha、リースリング他白ワイン用葡萄が28.5ha。1972年クレマン・ダルザスを他に先駆けて造りをはじめ、アルザス産クレマンの市場を開拓する。
2000年からすべての畑がビオロジー(オーガニック)で葡萄を栽培。年間2万5千ケースのワインを世界に送り出している。

●ジャン・アルブレヒト

1425年以来のワイン造りの情熱を現在に受け継ぐ人物。ドメーヌが現在のオルシュヴィールに移ってから9代目。
ボーヌ大学で栽培と醸造を学びアルブレヒトに新たなワイン造りを導入した。彼はワイン造りと共にワインのプロモーション活動を積極的に実施、国内および海外に販路を開拓した。1995年オルシュヴィールの市長に選ばれたが同時にワイン界の数々の要職にも就いている。
自社葡萄畑はグランクリュを含む30.5hの保有はアルザスでも規模の大きなドメーヌ。

《フィングスベルグ畑》
 オルシュヴィールは2つの丘に囲まれている。その一方がグランクリュのフィングスベルグ。南から南東向きの海抜250m〜350mの斜面にぶどう園は広がる。斜面の上部は石灰質で下部に行くほど粘土と砂の割合が増える。 リースリングとピノ・グリに最適な畑。
《ボレンベルグ畑》
オルシュヴィールから二つ目の丘にあたる。この地は独特な微気候条件から地中海の植物相を有する特別な土地。地質は主に石灰質で少し粘土質が交じり合う。
ピノ・ブラン、ゲヴェルツトラミナー、ミュスカの好適地。
《その他の畑》
リースリングの好適地クロ・ヒンメルライヒとクロ・シルトを、そしてピノ・グリの好適地のクロ・デ・レコレの三箇所のモノポールを有する。

 

(2) Vin de Pays d'Oc Sauvignon Blanc DISTINCTION 2007
S.C. Monique Bonet

ヴァン・ド・ペイ・ドック “ソーヴィニヨン・ブラン” 《ディスタンクション》 
●原産地 フランス、ラングドック・ルシヨン地方 
●格付 ヴァン・ド・ペイ・ドック 
●生産者 モニーク・ボネ 
●ぶどう品種 ソーヴィニヨン・ブラン種 

●コメント 
メロンと柑橘類を思わせるアロマが調和した素晴らしい芳香性をもちます。円やかな口当りで、新鮮な切れ味と程良い酸味が心地よく感じられます。 
●モニーク・ボネ社 MONIQUE BONNET SARL
生産者モニーク・ボネ社は、フランス、ボルドー地方を拠点としてワインの元詰販売を行っています。葡萄栽培地は、フランス南西に位置するエロー県Heraultのピック・サン・ルー Pic Saint Loup山付近の高地にあります。
ボルドーはカディヤック地区のシャトー・スオー Chateau Suauが'97年に設立したのがきっかけでした。後に当社は、ラングドック・ルシヨン地方で育まれている葡萄品種であるカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローに着目し、丹念なワイン造りを始め、今日では、フランス本国で高い評価を受ける、信用のおけるワイン生産者となりました。このディスタンクション・シリーズは、単一セパージュ(品種)の持ち味を十分に引き出した素晴らしいヴァン・ド・ペイ・ドック・ ワインです。*ディスタンクションは、フランス語で「栄誉、勲章」という意味をもちます。 
'98年秋、ヴァン・ド・ペイ・リストに加わった新しい仲間「ディスタンクション」。以来、日本の皆様に好評を頂く人気ワインとなりました。このディスタンクションシリーズは、原産国であるフランスで大変好評を得ている、信用のおけるヴァン・ド・ペイ・ドック・ワインです。

この日の前菜は・・・
十種類の季節の野菜と子持ちヤリイカ

 

(3)PONT-NEUF
Maison Fracois Labet (VOGEOR-COTE-DOR )

●原産地 フランス、ブルゴーニュ地方 
●格付 ヴァン・ド・タブル・フランセ 
●生産者 フランソア・ラベ 
●ぶどう品種 シャルドネ種

●コメント
シャルドネの上質な味わいの白ワイン。使用する葡萄は、ブルゴーニュの心臓部であるボーヌの町の北に位置するショレー・レ・ボーヌ村に所有する畑で採れたシャルドネ100%。
洋梨や白い花を想わせる果実味、さらには程よい
熟成がもたらしている魅惑の熟成香が素晴らしいハーモニーで絶妙に溶け合って柔らかく柔らかく口の中に広がる。
●メゾン・フランソワ・ラベ

ブルゴーニュのコート・ド・ニュイに550年にわたり深く根をおろしたラベ家。
自社畑のピノノワール、シャルドネから素晴らしいワインを産み出す。ロバート・パーカーが、10年以上も前にその将来を予言し、さらにはフランス重要評価誌で掲載されることすら超困難と言われる[クラスマン]が大絶賛。

 

メインのお魚料理は・・・
肉厚のホタテ貝と桜海老

(4)Chateau CAPDEVILLE 2004
●原産地 フランス、ボルドー地方 
●格付 ACボルドー 
●生産者 シャトー・ローデュック
●ぶどう品種 メルロー種

●コメント
年間生産量は7,800本(26樽)と、まだまだレア物と呼べるほど少ない生産量です。某雑誌の右岸トップワインに選ばれた97年より、一層 Big になった98年、99年。2001年はもちろんヴィンテージも素晴らしいのですが、2004年は今までの中で最高に完成された出来栄えです。とてもAC Bordeauxとは思えません。ふくよかな厚みとバニラの香りが溶け込み、心地よいアフターが長く続くワインです。 
若干強いオークの香りを感じますが、これはこのワインのポテンシャルに溶け込む為、今から半年経つとバランスが良くなり、バニラやエスプレッソのようなクリーミーな味わいになるのが不思議です。
●シャトー・ローデュック
ボルドーの市内からサンテミリオン方面に10kmに位置する家族経営の小さな Chateau Lauduc。現当主で3代目ですがお父様は実質半ば引退しており、長男の M. Regis Grandeau 氏 が醸造責任者、次男の M. Herve Grandeau 氏 が経理・販売責任者といったトライアングルで行われております。 Herve氏 が今までに無い飛び切り面白い高品質の赤ワインを造ろうと決心。そして専門家の協力を得て生まれたのがこのワインです。 昔通りの木製円形機械で丁寧にプレスした自然なジュースで、収量を通常よりぐっと押え 45hl/ha。手で収穫してきたぶどうを3週間最高28度と温度コントロールしながら発酵、アリエ産新樽100%で16ケ月熟成、アルコール度数13度、フィルターも清澄も一切行いません。


(5) Vin de Pays d'Oc Cabernet Sauvignon DISTINCTION 2005
S.C. Monique Bonet

ヴァン・ド・ペイ・ドック “カベルネ・ソーヴィニヨン” 《ディスタンクション》 
●原産地 フランス、ラングドック・ルシヨン地方 
●格付 ヴァン・ド・ペイ・ドック 
●生産者 モニーク・ボネ 
●ぶどう品種 カベルネ・ソーヴィニヨン種 

●コメント 
パールがかった赤色の美しい色調を呈し、フル・ボディのどっしりとした味わいとフルーティなアロマが印象的なワインです。葡萄栽培地は、フランス南西に位置するエロー県Heraultのピック・サン・ルー Pic Saint Loup山付近の高地にあります。
この高地区画は急な斜面による絶好の日照条件を得られるのが特徴。というよりも、土地が痩せすぎ、おまけに暑すぎてブドウくらいしか育たないといっていい場所なのです。
●モニーク・ボネ社 MONIQUE BONNET SARL
このワインのつくり手は南仏の可能性を信じたひとり。生産者モニーク・ボネ社は、フランス、ボルドー地方を拠点としてワインの元詰販売を行っています。
ボルドーはカディヤック地区のシャトー・スオー Chateau Suauが'97年に設立したのがきっかけでした。後に当社は、ラングドック・ルシヨン地方で育まれている葡萄品種であるカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローに着目し、丹念なワイン造りを始め、今日では、フランス本国で高い評価を受ける、信用のおけるワイン生産者となりました。このディスタンクション・シリーズは、単一セパージュ(品種)の持ち味を十分に引き出した素晴らしいヴァン・ド・ペイ・ドック・ ワインです。*ディスタンクションは、フランス語で「栄誉、勲章」という意味をもちます。 

そして、お肉のメイン料理は
これまた肉厚の牛タン

 

(6) Cote de Beaune‐Villages 2005
  Joseph DROUHIN

●原産地 フランス、ブルゴーニュ地方コート・ド・ボーヌ地区 
●格付 ACコート・ド・ボーヌ ヴィラージュ 
●生産者 メゾン・ジョゼフ・ドルーアン
●ぶどう品種 ピノ・ノワール100%

●コメント 
コート・ド・ボーヌの14の異なる村のごく限られた場所で栽培されたぶどうがブレンドされることにより、趣を感じさせる非常に複雑なフレーバーを持つワインに仕上がっています。ワインがまだ若いうちのコート・ド・ボーヌは透き通ったパープルの色合いを見せます。ラズベリーやレッドカラントのような魅力的なフルーツの香りが立ち込め、やわらかいタンニン、エレガントなフィニッシュが心地よいワインです。
合う料理 手羽先の中華風煮込み、チキンの赤ワイン煮、バヴァリアブルー(青カビ系チーズ)、カマンベール(白カビ系チーズ) 
ワインは10ヶ月間または12ヶ月間オーク樽のなかで熟成されます。
春になると伝統的な方法でワインは澱引きされ、卵白でファイニング(清澄)が行われた後、瓶詰めされます。
●ジョゼフ・ドルーアン

▼テロワールが生み出す本来の力量を表現すること、それがドルーアンのスタイルです。
そのスタイルは、2つの言葉に集約されます。
「フィネスとエレガンス」
フィリップ・ドルーアンはぶどう畑の管理全般を担っています。
テロワールへの最大の敬意と、ぶどう樹に対する愛着、そして彼の経験と絶え間ない研究開発により、偉大なぶどう畑が、その本来の力量を発揮します。
ワインはぶどう品種の個性を最も大きく反映するのでしょうか、それともテロワールを反映するのでしょうか?
この問いに対する答えは、ジョゼフ ドルーアンの21世紀の課題であり、永遠のジレンマでもあるでしょう。
 しかしながら、創立当時から受け継がれるテロワールへの信念、そして今はやりの「最大公約数的なテクニック」を頑なに拒絶する姿勢...ドルーアンにとって、答えはもう見えているかも知れません。

▼ぶどう栽培倫理

全てに共通すること:
ぶどう樹を管理するための、大変骨の折れるきまりがあります。これらは、すべてのブルゴーニュワインにはあてはまらないのかも知れませんが、より自然で、より良いぶどうの育成には不可欠なものです。 

土壌を尊重すること:
植え替えが行われる時には、土壌が2〜3年の休眠を経ていなければなりません。除草剤などの化学薬品は一切使用せず、昔ながらの鋤(すき)を使って耕し、肥料も野菜で造った天然の堆肥を使用しています。収穫量を多くするための工夫は行っていません。 収穫量が適度でないと、果実に必要な養分や成分が果実に充分に凝縮されないからです。 
環境を尊重すること :
自然条件を生かし、ぶどう樹の虫害や病害には、自然由来のもので対応し、科学肥料や殺虫剤などは使用しません。例えば、自然のバクテリアや捕食動物(天敵)などは、科学薬品の代わりになりますし、ジョゼフ ドルーアンでは長年に亘りこれを実践しています。 
最もシンプルで、自然なアプローチ。これがドルーアンの基本です。 

遺伝的特性を尊重し、保全すること: 
苗床の管理も大変重要であり、古いぶどう樹の遺伝的性質が保全されるよう、台木の選定にはこの上ない厳格さで臨みます。ジョゼフ ドルーアンのぶどう畑は、1ヘクタールあたり10、000〜12、500本のぶどう樹を植える、大変な密集栽培を行っています。さらに、樹と樹の間には雑草をそのまま生えさせておきます。 これにより、ぶどう樹は養分を求めて根を底土深くまで伸ばし、甘やかされず果実に成分を凝縮するようになります。余分な葉は取り除かれます。 それによって、果実に充分な日照がもたらされるようにするためです。 収穫時期の決定には、糖度・酸度・タンニン分などの、ひと通りの調査を経なければなりませんが、各々のぶどう畑には経験と伝統に根差したの持つ最適な収穫タイミングの決定的要素というものがあり、最終的にはそれに従います。 
手摘みされたぶどうは小さな箱に入れて輸送します。ぶどうを傷つけないために、大きなコンテナなどは使わず、極めて手間のかかる作業をするのです。搾汁の前には、ベルトコンベアでぶどうをゆっくりと移動させながら、さらにぶどうの房を厳選する最終チェックを行います。 そのまま搾汁するのか、あるいはぶどうの軸を取り除いてから行うのか、その決断もぶどうの状態をチェックし、実際にテイスティングをした結果で決定します。


●コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュとコート・ド・ボーヌの違い
以下の村名とその数を比較してみてください。どちらが美味しそうかすぐわかりますね。

▼Cote de Beaune-Villages
コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュのアペラシオンは下記16ヵ村が含まれる。それぞれが自身の村名ACを名乗れるにもかかわらず、名の通ってない村名ACや白ワインが大切なむらでは赤ワインにこのアペラシオンを名乗った方が得策などの理由による。また、ネゴシアンがいくつかの村のものを集めてブレンドし、納得のいくワインを仕上げる長所もある。
Cote de Beaune-Villagesの16ヵ村名
・Auxey-Duressesオーセイ・デュレス
・Blagnyブラニイ
・Chassagne-Montrachetシャサーニュ・モンラッシェ
・Cheilly-les-Marangesシェイィ・レ・マランジュ
・Chorey-les-Beauneショレイ・レ・ボーヌ
・Dezize-Les-Marangesドジズ・マランジュ
・Ladoixラドワ
・Meursaultムルソー
・Monthelieモンテリ
・Pernand-Vergelessesペルナン・ヴェルジュレス
・Puligny-Montrachetピュリニー・モンラッシェ
・St-Aubinサン・トーバン
・St-Romainサン・ロマン
・Sampigny-les-Marangesサンピニー・レ・マランジュ
・Santenayサントネイ
・Savigny-les-Beauneサヴィニィ・レ・ボーヌ

▼Cote de Beaune
コート・ド・ボーヌのアペラシオンを名乗れるものはボーヌ村自体と下記の特定地区。良いと言われているワインはLouis Max社のLa Grande ChatelaineとLycee Agricole et Viticole de Beauneリセ・アグリコール・エ・ヴィティコール・ド・ボーヌ(ボーヌ農業・葡萄栽培高等学校)産の白。

Cote de Beaune特定地区
・Les Mondes Rondesレ・モンド・ロンド
・Les Monnieresレ・モニエール
・Les Pierres Blanchesレ・ピエール・ブランシェ
・Les Topes-Bizotレ・トプ・ビゾ
・La Grande Chatelaineラ・グランド・シャトレーヌ


☆2009年4月のワイン会では、初めての試みとしてフロマージュの講座を開きました☆

今回取り上げたフロマージュは写真左から、以下の通りです。
(1) COMTE DE MONTAGNE 
コンテ・ド・モンターニュ
●乳種:牛乳
●固形分中脂肪分:45%
●タイプ:過熱/非加熱圧搾タイプ
●産地:フランス
(フランシュ・コンテ圏 ドゥー県) 
●AOC取得年月日:1952年07月22日

(2) CAMEMBERT DE NORMANDIE 
カマンベール・ド・ノルマンディ
●乳種:牛乳
●固形分中脂肪分:45%
●タイプ:白カビタイプ
●産地:フランス
(バス・ノルマンディー圏 マンシュ県)
●AOC取得年月日:1983年08月31日

(3) SAINTE-MAURE DE TOURAINE 
サント・モール・ド・トゥーレーヌ
●乳種:山羊乳
●固形分中脂肪分:45%
●タイプ:シェーブルタイプ
●産地:フランス
(サントル圏 ロワール・エ・シェール県)
●AOC取得年月日:1990年06月29日

そしてデセールとプティ・フールは・・・
清美オレンジのジュレとチョコレートアイスクリーム

 

 

 

 

 


プティ・フール


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